心地よい住まいづくり
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住まいの間取り(フロアプラン)を計画するにあたって、心掛けていることはいろいろあります。 今は共働きのご夫婦が大半です。仕事と家事の両方を効率よくこなし、忙しい毎日を快適に過ごすためにはフロアプランにも工夫が必要になってきます。建物の中での人と物の動きの軌跡を動線といいますが、炊事・洗濯・掃除などの家事動線が短くなるように計画することは、とても重要です。その為には、水廻りの各部屋をつながりよくコンパクトに配置し、なるべく行き止まりをつくらないように、ぐるりと回れる回遊性を持たせるようにしておくことを心掛けています。
また、最近はLDKをワンルームにしたいと希望される方が多くなりました。お母さんがキッチンに立って炊事をしながら、ダイニングテーブルで宿題をする子供たちの様子をみる。あるいはリビングでテレビを見ている家族と会話をする。もちろん、キッチンがオープンであれば家族が気軽に手伝うでしょう。......仕事を持つお母さんが増えているからこそ、家族のコミュニケーションを充実させる、オープンなワンルームのLDKが求められているのです。
しかし、オープンなLDKにも不都合な点が出てきます。例えば、匂いの問題。食べる時にはとても美味しそうな匂いでも、いつまでも家中に充満していては困ります。また、疲れていてキレイに片付け出来ない時。散らかった室内に突然の来客、どうしますか?
私は、引き戸(スライディングドア)をLDKのプランに取り入れ、必要に応じて仕切れるように工夫しています。 引き戸は、ドアほど気密性はありませんが、開閉に場所をとらず、また、開ける分量を調節することができます。天井までの引き込みの建具にしておけば、動かせる壁として部屋のスペースや使い方をフレキシブルに変えることも簡単です。ドアは閉じるための建具ですが、引き戸は開けるための建具と言えるでしょう。
開けた時も閉じた時も美しい引き込み戸であれば、冬の寒い時期には小ぢんまりした部屋でぬくぬく。夏の暑い時期には開け放した空間でひろびろ......と空間を模様替えすることが可能です。日本の住まいに合った優れた仕掛けです。