三谷建築設計事務所 富山県一級建築士事務所 住宅設計

「素・敵・通・信」は、2003年から発行している 手づくりの通信です。
「素敵な人との素敵な時間」をテーマに、住まいづくりやインテリアのアイデアと身近な話題を取り上げています。
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この頃、寝る前はいつも読書タイムです。
毎夜、少しづつ読んでいます。 一気に読みたいのを我慢して、本を閉じるのはちょっと辛い時もありますが、
続きを明日の楽しみに、続きを想像しながら眠りにつくのもなかなか良いものです。
秋も深まり、こおろぎの鳴き声もコーラスからデュエットに変わりました。
あなたは夜のひと時をどんな風に楽しんでいらっしゃいますか?
2004年10月28日 三谷 光雄 + 三谷 妙子

NEWS!
次々と来る台風の強風や豪雨。そして、予告無しに襲う大地震。
今年は自然災害が続き、何度も怖い思いをしています。
「心地良い」だけではなく、「安全な」住まいの大切さをもっと知ってもらおうと、 秋号の住まいづくり欄は、「台風や地震に強い家づくり」について書きました。
ちょっと長くて難しいところもあると思いますが、ぜひお読みください。


心地良い住まいづくリ 8  「台風や地震に強い家づくり」

今年は、例年に増して上陸する台風が多いですね。先日の台風23号は、ここ富山県でも大きな被害をもたらしました。また新潟中越地震においても、建物への被害は甚大で自然の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。今回は、台風や地震に強い家づくりについてお話したいと思います。

建築基準法では、建物の構造の安全性を考慮してさまざまな規定が設けられています。現在の耐震基準は1980年に大改正された、いわゆる『新耐震設計法』が基になっています。それが阪神・淡路大震災でさらに強化されました。

台風や地震のような外力に抵抗するには、変形を抑えた堅くて頑丈な建物の強度で抵抗する「強度抵抗型」と、変形することによりエネルギーを吸収し、ねばりによって抵抗する「ねばり抵抗型」に大別されます。

「強度抵抗型」は、建物に筋かいを入れて変形を抑えます。筋かいは量も大切ですが、バランスよく配置することも重要です。片寄った配置は建物がねじれ、倒壊する恐れがあるからです。しかしこの方法は部材の接合部に問題があり、どうしても金物に頼らなければなりません。

「ねばり抵抗型」は、建物の柱に差し物(胴差し、差し鴨居など)を入れ栓や楔で接合部をしっかり締め付けます。富山県内によく見られる吾妻建ちの民家はこれにあたります。太い柱に欅などの差し鴨居でしっかり固めた「枠の内構法」は、柱に多数の通し貫きを入れて出来るだけ力を分散させた、復元力のある建物です。しかしこのような伝統的構法の強度の評価方法は、まだ完全に確立された訳でなく、また解析するにはより専門的な知識が必要となります。どの構法も、設計者により、しっかりとした構造計画がなされることが最も大切です。

阪神・淡路大震災で倒壊した建物の調査結果から、いくつかの原因が明らかになりました。先ず、構造計画の無さから倒壊した建物(建てられた当初から耐震性能が無かった)。そして更に大きな原因となったのが、耐震性能の低下した建物です。建物は、人が住み続ける限り、耐震性能が確保され続けなければなりません。古いからといって、倒壊しても仕方ないという理由にはなりません。また、木造の耐震性能低下の大きな要因には「木部の腐朽」も考えられます。長期的に性能を維持する為には、腐朽の原因となる雨水の浸入や結露の発生を防ぎ、かつ定期的なメンテナンスを行うことが重要です。


行ってきました♪   
休日に出掛けた あんなところ こんなところ


■ 京 都 

久しぶりに夏の京都に行ってきました。折りしも祇園祭の真っ最中。どこからかお囃子の音が聞こえてきて、い〜い雰囲気。 気ままな街歩きで出会った「オモシロイもの」を集めてみました。


お店のウインドゥに飾られた短冊掛けの金具。可愛い千鳥のカタチ。水際を思わせる爽やかな色も素敵。

前々から気になっていた寺町のカフェ「sinamo」。間口1間半の壁一面に設えた照明が、反対側の総カガミ張りの壁に映り込んで、広いような狭いような不思議な空間です。森田恭通氏のデザインだとか。

見上げると、重厚な看板と梅型の窓。

あっ、ここにもさりげなく梅型の窓が・・・!

古い町屋にアートな店名。若い女性が切り盛りする「おばんざい」の店だとか。今度行ってみたいな。

古い引き違い窓を回転窓にリメークしたのかな?面白いアイデアだね!!

由緒ある「御装束司」のお店のすぐ横に・・・

こんなヨーロピア〜ンなアンティークショップが。京都の街中は何でもアリ。「Antiques Truffle」

店頭で金網を作っておられました。銅線を器用に操り商品を作る見事な手さばきに見とれました。「辻和金網」

・・・で、お豆腐用の網杓子を買ってみました。これからのお鍋の季節に活躍しそう。

帰り際、「イノダコーヒ本店」に立ち寄りました。夏の宵、中庭に面した気持ち良い席で美味しいコーヒーを味わう贅沢なひと時。 落ち着いた店内の雰囲気も、過不足のないスマートなサービスも、まさに「老舗」という感じです。 古いものと とびきり新しいものとが一緒に在るところが、私たちが京都に惹きつけられる理由のひとつです。 でも、街なかには 味気無いコインパーキングやRCの建物が増えましたね。残念なことに・・・。

■ 「フランス近代絵画の巨匠たち」 高岡市美術館 2004年10月14日〜11月14日

ルノアールに逢いに、高岡市美術館へ行ってきました。モネ、シャガール、ピカソ、ユトリロ・・・随分以前から憧れのローラン サンの少女達にも会えました。親しみのある絵画が多く、寛いだ気分で鑑賞しました。居ながらにしてフランス旅行、という ところでしょうか。

さて、私達、高岡市美術館にこんなに近くに住んでいるのに、最近足が遠のいていたなぁ・・・と、ちょっと反省。 季節は、芸術の秋。もっと気軽に美術館へ行きたいと思いました。

名作椅子のプロフィール 8 
 
「カウボーイチェア ( L C 4 )」



ゆったりと横たわって寛ぐための椅子は「シェーズロング」と呼ばれます。「寝椅子」という意味です。ベッドの一歩手前の椅子といったところでしょうか。
この「カウボーイチェア」は、20世紀建築の世界的巨匠 ル・コルビジェが、ピエール・ジャンヌレ、シャーロッテ・ペリアンの協力を得て1928年に発表しました。シェーズロングの名作として有名な椅子です。

ル・コルビジェ(1887〜1965)はスイス生まれのフランスの建築家。ロンシャン教会、サヴォア邸、ユニテ・ダビダシオンなど多数の建築を手がけました。エスプリ・ヌーボー(=新しい精神)という造形理論を提唱し、既成の装飾・様式を排して機能と美を追求した近代デザインの流れをつくりました。また、金属とコンクリートの箱のような建築の空間に合う家具を、トータルにデザインしました。水平と垂直の線を生かしたモダンなデザインの家具は、今日も圧倒的な支持を得ています。

カウボーイチェアの印象的な毛皮の座面は、ひとつひとつ模様が違っていて面白いです。またバリエーションとして皮革の座のものもあります。特徴的な機能として、スチール台の上に置かれた本体の角度を自由に調節でき、寝た時の姿勢を変えることができます。疲れた時、足を高くしてひと休み・・・なんていうことも可能なようです。 見ているだけで、この椅子に座ってのんびり過ごしている自分のイメージが浮かんでくるような、そんな椅子ですね。