三谷建築設計事務所 富山県一級建築士事務所 住宅設計

「素・敵・通・信」は、2003年から発行している 手づくりの通信です。
「素敵な人との素敵な時間」をテーマに、住まいづくりやインテリアのアイデアと身近な話題を取り上げています。
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今年のゴールデンウイークは、10連休という人もいたとか。
気候の良いこの時期に、ゆっくりと休む事ができるなんて、まさに「黄金週間」。
この時期の日本の挨拶は、「連休どこ行くの?」「連休は何してた?」 皆さま、楽しい連休を過ごされましたか?
2005年5月15日 三谷光雄 + 三谷妙子



「 住 宅 の 植 栽 」


冬の間じっと我慢していた木が、春になるといっせいに芽吹きます。花が咲き、実がなって、やがて秋になると紅葉します。 窓から見える一本の樹木は、四季折々に姿を変えて、どれほど私たちの心を慰めてくれるでしょう。

私は、どんなに立派な建物を建てても、緑が無ければ不完全だと考えています。建物と緑はお互いを引き立て合う存在です。 私達は、建物を設計する時は、必ず植栽も計画しています。たとえ予算が無い時でも、その建物のシンボルツリーとなる樹木を、1本でも植えることをお勧めしています。
植栽は、心を癒してくれるだけではありません。いろいろな効果を期待して、植栽を計画することもあります。 例えば、建物の南側や西側に背の高い落葉樹を植えれば、夏の強い日差しを遮って涼しい木陰をつくり、葉っぱが落ちる秋冬には、日差しを室内に採りこむことができるでしょう。また、地域独特の強い風を防ぐ効果。隣家や道路からの目線を優しく遮る効果も期待できます。その他、狭い敷地を広く見せたり、逆に広すぎる庭を引き締まって見えるようにする、などなど。

でも、樹木は生きているので、確かに手間が掛かります。水やり、害虫の消毒、剪定、落ち葉の掃除、除草。また成長によってカタチが乱れたり、時には突然枯れてしまうといったトラブルが発生することも・・・。なるべく手間の掛からない植栽計画を立てていますが、まだまだ私達も勉強中です。しかし、それらの手間を掛けて余りある喜びを、樹木は与えてくれると信じています。




■ 高桑英隆 工房展  
4月29日〜5月5日 
晴天に恵まれた連休に、陶芸家 高桑英隆さんの工房展に行ってきました。 高桑さんの工房は、呉羽山の風致地区の中にあります。豊かな自然に寄り添うように建っている工房の静かな佇まいに、とても心惹かれます。周辺にはいきいきとした緑が広がり、窓の外には梨の花盛り。こんな美しいところで制作活動をしておられるなんて、とても羨ましいです。

さりげなく野の花を生けた花器、食事の器、お酒の器。白磁や青磁、そして絵付けの作品などなど。永く愛用される定番の作品も多いとか。あれこれ悩みながらの器選びは楽しいものです。作品を拝見する合間に、美味しいお茶とお菓子をいただき、昨年 富山県の芸術文化協会からハンガリーに行かれた時のお話を伺いました。優しく物静かな高桑さんと、明るく朗らかな奥様まち子さん。おふたりとお話するのも、楽しいひと時です。

帰り道、呉羽・速星神社の春祭りに遭遇。賑やかに獅子舞が出ていました。神社の守り神様「五丁筒男命=いほつつおのみこと」は、五穀豊穣と家内安泰の守り神様。風に翻る祭り幡の裾では、さるぼぼ君が頑張っています。レンゲ草がいっぱい咲いた田んぼがあちこちに見られ、春を満喫した一日でした。

 

 

   



毎日の仕事の合間にお茶を飲みます。心が和む嬉しい時間です。 美味しいお菓子がある日は、お茶の時間がもっと楽しみになります。 お馴染みのお菓子やちょっと珍しいお菓子を、お気に入りの器でお洒落してみました。 ひと手間かけるだけで、なんだか いつもより美味しそう!


■ おわら玉天

ずいぶん前に八尾在住の方に頂いたのが、初めての出会いです。最初、厚焼き玉子みたいでビックリしたのを覚えています。 姿に驚いた後は、中のふわふわマシュマロみたいで甘さ控えめの味にうっとりします。確認の意味で、必ず2個食べたくなるお菓子です。八尾ではとってもポピュラーなお菓子だそうですね。「風の盆」の人気に乗って、今や全国に知られているとか。数軒のお店で作られているらしいですが、私が八尾に行った時に寄るのは『 林盛堂本店 』
ここは建物も素晴らしいのです。八尾の山間部にあった民家を移築した堂々たる姿。店内の花や小物の飾り方も、The民藝・・・という感じです。ちなみに、包装紙のデザインは棟方志功。ひとつひとつにおわらの唄の一節が書いてあるのも楽しいです。ヤマボウシのお皿に載せてみました。
■ 白玉だんご  
超簡単な、私の手作りおやつ。白玉粉を捏ねる→丸める→茹でる・・・で、あっという出来上がるし、買い置きの小豆缶詰とキナコで気軽に作れます。今日は(写真に撮る為)青いモミジの葉っぱでおめかししてみたら「お店のメニューみたい!」と感激の出来映え。子供の頃、母親の里に行くと、祖母が「水団子つくってあるから食べられ〜」と、冷えた白玉をご馳走してくれたのを思い出す懐かしい味です。涼しげな青の渦巻き線が描かれた器に盛ってみました。




■ こぐれの家にようこそ  こぐれひでこ 著 早川書房
イラストレーターでエッセイストの こぐれひでこさんの引越し遍歴。建築家・室伏次郎氏が設計した現在の住まいが、雑誌やテレビで紹介されていて、個性的&面白そう&気持良さそうな建物なので、興味津々で読みました。若い頃から現在まで住んできた 数々の家を、イラストとエピソードで紹介しています。パリの家も載っていました。外国で家を持つなんて、大変そうだけど、羨ましい。色んな家に住んできて、色んな経験したから、現在の家になったんだナ、と納得。
■ 古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家  井形慶子 著 新潮文庫  
著者の井形さんを今回初めて知りました。(以前「おしゃれ工房」のお宅拝見に出ておられたのを、偶然見たかも??) 家に対するイギリスと日本の考え方の違いを論じています。 「なるほど!」と思うことも、「そうかな?」とギモンに思う事もありますが、住まい方の参考になりました。 それにしても、渡英歴60回とはスゴイです。エネルギッシュな女性ですね。
■ リネンと暮らす  クニエダヤスエ 著 じゃこめてい出版
リネン(亜麻)が見直されていますね。うちでも数年前から、リネンがマイブームです。キッチンクロスなど、小さなものを少しずつ集めて楽しんでいます。生活のいろんな場面でリネンを使って楽しんでいるクニエダさんの本。すぐにやってみたくなるアイディアがたくさん紹介されています。


「 ニーチェア X 」  
1970年から作りつづけられ、デザインは勿論、座り心地、機能性、耐久性そして適正な価格の総てに優れた名作椅子です。 1974年にはニューヨーク近代美術館の永久コレクションに選ばれています。

作者の新居猛は1920年、徳島県に剣道具店の3代目として生まれました。戦後GHQが剣道を禁止したことから、新居は木工の技術を学び、家具のデザインと製作をするようになりました。デンマークの椅子にヒントを受け、ディレクターチェアのような椅子を作りたいと考えて出来たのが、NY CHAIR X。ニー(NY)はデンマーク語で新しい(英語のNEW)という意味があり、名前の新居と掛けて名付けられました。

スチールパイプとキャンバス地を使ったこの折畳み椅子には、家業の剣道具をつくる技術が生かされています。永く使っても座り心地良く、畳の上での使用も大丈夫。折り畳んで収納しておく事が出来て、しかも仕舞った時の姿もきれい。使う人の身になって考え抜かれたデザインは、日本だけでなく世界中の人々に愛されています。

私が感心するのは、35年前に誕生した時から、部品(シートやフレーム)の取り替えが可能というところです。長年の使用で痛んだ部分だけ替えることが出来れば、愛着のある椅子をさらに永く使え、資源も無駄にならないからです。また新居猛は、自分のことを「工夫好き」と語っています。製作に当っては、自分の手で加工の為の機械を作ることから工夫を重ねたそうです。そんな点も素晴らしいと思います。 気持ちよく晴れた休日の午後、外に出て、こんな椅子に体を預け、のんびりと流れる雲でも眺める時間があればいいですね。