三谷建築設計事務所 富山県一級建築士事務所 住宅設計

「素・敵・通・信」は、2003年から発行している 手づくりの通信です。
「素敵な人との素敵な時間」をテーマに、住まいづくりやインテリアのアイデアと身近な話題を取り上げています。
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この冬は、昨年とは一転して、記録的な暖かさでした。
雪が無くて助かったこともありますが、反面、いろいろな弊害もありました。
春になり、桜の花が満開の時を迎えようとしています。
いつまでも、この美しい花を楽しむことが出来るように、皆で真剣に環境のことを考える時がきているようです。
2007年 4月10日  三谷光雄 + 三谷妙子



「 室 内 の 環 境 」


どんなに考え抜かれた家でも、パーフェクトではありません。

心地良く住まうには、住む人の知恵と工夫が必要です。 家の中に生えるカビ(特に木部に生えるカビ)について、専門家に伺う機会がありました。興味深い内容だったので、一部をご紹介します。
現在までに知られているカビ菌の種類は、約63,000種あるそうです。

空気中に浮遊しているカビ菌について調査したデータがあり、それによると、屋外の空気中で検出されたカビ菌の数は、なんと29,208個。そして、ある集合住宅の室内からは20,962個のカビ菌が検出されたそうです。これは、環境の悪い 特定の住宅ではありません。ごく一般的な普通の集合住宅でのデータです。私たちはカビの中にいると言ってもよく、カビ菌をゼロにすることは、ほとんど不可能なことです。考えたら、何だか気持ち悪いですよね。私達は常にその空気を吸っているわけですから。でも、安心してください。健康を害することは無いそうです。また逆にいえば、カビがいない環境は、人間が生きていく環境ではないとも言えます。

カビは、「酸素、水分、温度、栄養分」の4つの条件が揃うと繁殖します。(そのうちの1つでも欠けると繁殖しない。) 伐採したばかりの木は、カビが好む栄養分が多く含まれていますが、年数を経るにつれて減少していきます。家に使用する木材は、通常、乾燥材です。しかし、乾燥材といっても水分を含んでいない訳ではありません。ある程度の水分を含んでいないと、木材の強度が弱く、脆くなってしまいます。また、空気中には水分が含まれているので、木材から水分が完全に無くなることはありません。


カビの発生を防ぐには、家の中の湿度(水分)を過度に上げないことが重要です。カビ繁殖の4つの条件のうちの「水分」を絶つのです。生活の中で水分を発生する要因としては、「お風呂の湯気」「洗面所や台所で使うお湯の湯気」「燃焼式のストーブから出る水蒸気」「洗濯物を干して出る水蒸気」などがありますが、住む人自身の身体からも水分が水蒸気となって排出されています。また、梅雨時は空気中の湿度が上がるので、注意が必要です。

対策としては、
・天気の良い日は窓を開けて換気する。
・発生した湯気をすぐ取り除く(換気扇で排出)。
・扇風機を利用して、空気の淀む場所を作らない。
など、日頃のちょっとした心がけで、より良い室内環境が保たれるはずです。過度に恐れること無く、上手にコントロールしていきたいものですね。
 





■ 椅 子 の 森 か ら | 20世紀の椅子コレクションより 2007年2月24日〜3月25日 富山県立近代美術館
 
近代美術館所蔵の椅子のコレクションと、富山大学芸術文化部所蔵の椅子を加えた160脚が展示されました。椅子に興味があるので見逃す訳にはいきません。初日には、島崎信先生の講演会があると知り、早速行ってきました。島崎先生は武蔵野美術大学名誉教授で、デザインに関する本を多数著しておられる方です。会場には一般の来場者の他、デザインを学ぶ学生さんも多数参加して、熱心にメモをとりながら聴講しておられました。何だかとても頼もしく感じました。

島崎先生のお話は、実際に椅子の作者との交友に基づいたお話です。名作椅子が生まれるまでのエピソード、苦労話、デザインの見所などなど。とても興味深く楽しく、約2時間がアッという間に過ぎてゆきました。

その中で、私の心に強く残ったのは、「デザインは振る舞いを求める」という言葉です。ジオ・ポンティの超軽量椅子を例に挙げながら、「この華奢で美しい椅子に座る時は、誰でも、思わず、静かにそ〜っと腰掛ける。乱暴にドサッと座る人はいない。良いデザインは、人にそのように振る舞わせる力がある。」ということを仰いました。私達が住まいを設計する時にも、こんなことを感じていました。深く共感を覚えると共に、デザインの持つチカラについて 改めて考えさせられました。

 
 

■ 京 都
 
出張の合間の時間を利用した、久しぶりの京都街歩き。今回は列車で出掛けたので、京都駅を利用しました。いつ来ても観光客でいっぱいの駅だけど、初めて来た人でも迷わず分かりやすい配置、待ち合わせの時間をいろんな風に過ごせる多彩な施設で、あらためて良い駅だと思いました。
相変わらず、行き当たりばったりのノンビリ歩きです。目指す意中のお店にフラレたり、思いがけず面白い発見があったりしました。とても楽しい時間でした。また今度ゆっくり行こう!!

 
     
 
     
 
     
 
     
 
     
 
 




普段 何気なく使っているものの中には、きれいな色や素材 使った後も飾っておきたくなる素敵なデザインがあります。

「箸置き」は、お箸を乗せる実用の面だけでなく、気の利いたデザインが、食事の場の楽しい話題づくりになります。季節や食器に合わせて、組み合わせを考えるのは楽しいものです。また、いつものご飯も、箸置きを加えるだけで、ちょっと改まった感じ。我が家の「2007春夏・箸置きコレクション」は、こんな風です。
 

桜の季節の 花びらの箸置き。ブルーの花は涼しそうに感じるので、夏にも使っています。真ん中の箸置きは、春は蕨に見立て、夏は波頭に見立てて使っています。
 

ツゲの木で出来た小鳥の箸置き。ウグイスやハトなど、ひとつひとつが違っていて眺めて楽しい。 葉っぱの形の箸置きは、それぞれ違った色合いの木で出来ています。木の質感は、見るからに優しい感じがします。
 

桃の形は、可愛くて 豊かな感じがして 好きなモチーフのひとつです。桃は夏の果実ですが、白色はどんな色のテーブルクロスとも相性が良いので、季節の色に合わせ 通年使います。






■ まめ大福
柔らかいお餅の中に見え隠れする塩味のお豆さん。甘さ控えめの餡とベストマッチです。美味しくて、ついつい2個目に手がのびます。漆のお皿に載せてみました。
■ 蕎麦ほうる
子供の頃 京都のお土産といえば、「五色豆」「八橋」「蕎麦ほうる」。なかでも一番好きだったのは、河道屋の「蕎麦ぼうる」です。さくさくした歯ざわりと 素朴な甘さは、なんだかホッと心が和む美味しさ。梅の花を思わせるカタチも愛らしい。熱々の牛乳と一緒にいただきます。


■ ホーニッヒアッフェルバウム
お土産にいただいたユーハイムのお菓子です。丸ごと一個のりんごのコンポートが、しっとりしたバウムクーヘン生地に包まれています。りんごみたいに切り分けて、みんなで食べるのが楽しいです。切り口の年輪模様が、とてもきれい。香り高い紅茶といっしょにいただきます。カラフルな花模様のお皿に載せてみました。



昨年の事務所移転に伴い、たくさんの不要な品々を処分しました。その時に、私(t.)がインテリアの勉強をしていた時に描いたパースも、多数処分しました。今は、パースもコンピュータソフトで作画できる時代ですが、勉強していた当時は、下書き用のグリッドからすべて手描き、マーカーで着彩仕上げをした、ローテクの作品です。どこを強調して見せたいか構図を考え、自分が提案するインテリアのテーマに沿った家具や小物を選んで描き入れ、よりよいプレゼンをする為に 時間と手間をかけ、知恵を絞りました。そんなことを思い出すと、捨て難い気持ちでいっぱいでしたが、数枚だけを残して全て処分しました。当時の力作も、今 見れば拙いものです。でも実際に自分の手を動かし、じっくり時間をかけて勉強する機会があったことは幸せでした。このパースを眺めると、初心に返り、楽しみながら、ゆっくり、少しづつでも成長してゆこうという気持ちが湧いてきます。